カレーの種類

日本

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甘辛カレー大阪のインデアンカレーが発祥。最初の一口は甘く、後から絡みがくる。
淡路島カレー兵庫県の淡路島発祥のご当地カレー。最大の特徴は、淡路島産の甘みの強い玉ねぎをたっぷり使っていること。玉ねぎの自然な甘みと、スパイスの辛さが絶妙に調和し、まろやかで深みのある味わい。
欧風カレー日本で独自に発展したカレーの一種で、ヨーロッパ風の調理法を取り入れたもの。特徴は、小麦粉とバターでルウを作り、じっくりと炒めた玉ねぎや、デミグラスソース、赤ワインなどを使って深いコクと旨味を出す。スパイスの辛さよりも、まろやかで上品な味わいに仕上げるのが基本。
海軍カレー日本海軍が明治時代から採用していた軍隊食のカレーライス。
もともとはイギリス海軍のカレーを参考に、日本人の口に合うよう改良されたもので、小麦粉でとろみをつけた濃厚なルーが特徴。栄養バランスが良く、大量調理に適していることから軍隊食として定着した。横須賀や呉などの都市のご当地メニュー 📘 海軍カレー
カツカレーカレーの上に豚カツを乗せた日本の独自のカレー。豚じゃないバージョンもある。金沢カレーでも定番トッピング。 📘 カツカレー
金沢カレー石川県金沢市発祥のご当地カレー。最大の特徴は濃厚で真っ黒に近いルウで、ステンレス製の皿に盛られて提供される。必ず付け合わせにキャベツの千切りがついてくる。味は甘口でコクがあり、とろみが強くて濃厚な食感。 📘 金沢カレー
カレーうどん・そば和風の出汁をベースにカレー粉やカレールウを加えたつゆが特徴で、通常のカレーよりもあっさりとした味わい。うどんの上には豚肉や玉ねぎ、長ねぎなどの具材がのせられ、とろみのあるカレーつゆと絡めて食べる。 📘 カレーうどん
カレー丼一般的なカレーライスよりとろみが強く、うどん用の和風だしや醤油を加えたカレーあんを使うことが多く、カツ丼や親子丼のように丼ぶりで提供される。
カレーうどんの丼版ともいえる、和風の味わいが特徴。
スープカレーサラサラとしたスープ状のカレーが特徴で、とろみはほとんどない。スパイスをしっかりと効かせた透明感のあるスープに、大きくカットした野菜や肉類が具材として入っている。 📘 スープカレー
スパイスカレールゥを使わないカレー。インド系とかも使っていないが、日本のアレンジカレーのみこの呼び名をするらしい
中華カレー中国の技法を取り入れたカレー。中華鍋で炒めて中華系香辛料とカレー粉で味付けし、とろみの付けたカレー。中国のカレーに比べ煮込まれている。
出汁カレー日本の伝統的な「出汁(だし)」文化とカレーを融合させた、日本独自のスタイルのカレー。昆布、かつお節、煮干し、しいたけなどから取った和風出汁をベースに使い、スパイスの風味に深いうま味とやさしい味わいを加えている。インドカレーや欧風カレーよりもあっさりしていながら、出汁のコクがしっかりと感じられるのが特徴。
ドライカレー日本のドライカレーは、大きく分けて二つのタイプがあり、一つは挽き肉と野菜を炒めてカレー粉などで味付けした「炒めカレー」タイプ、もう一つはカレー味でご飯を炒める「カレーピラフ」や「カレーチャーハン」風のタイプ。 📘 ドライカレー 全世界
焼きカレーカレーライスの上にチーズや卵などをのせてオーブンやグリルで焼いた料理。
香ばしいチーズの風味とカレーのスパイスが合わさり、グラタンのような見た目になる。福岡県北九州市・門司港が発祥。 📘 焼きカレー
ルーカレーカレールー(小麦粉、油脂、スパイスの混ぜ合わせたもの)をお湯や出汁で溶いたものを使用する。 📘 日本のカレー

インド

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アルゴビ
(vindaloo)
「アルー(Aloo)」はヒンディー語でジャガイモ、「ゴビ(Gobi)」はカリフラワーを意味し、この2つの野菜を主役にした料理。ジャガイモとカリフラワーを、ターメリック、クミン、コリアンダーなどのスパイスと一緒に炒め煮にした、シンプルながら奥深い味わいの料理です。トマトや玉ねぎ、生姜、ニンニクなども加えることが多く、水分を少なくしたドライカレー風の仕上がりが一般的。 📘 アルゴビ
ヴィンダルー
(vindaloo)
酢とスパイスをたっぷり使った辛口カレー。
もともとはポルトガル料理の「カルネ・デ・ヴィーニャ・ダルー(肉のワインとニンニク煮込み)」がルーツで、ワインの代わりに酢を使い、唐辛子や香辛料を加えてインド風にアレンジされた。 📘 ヴィンダルー
カダイ・パニール
(kadai paneer)
カダイ(深く丸い中華鍋のような鉄鍋)を使って作るパニール(インドのカッテージチーズ)のカレー。玉ねぎやトマト、ピーマンとパニールを、クミンやコリアンダーなどの香辛料と一緒に炒め煮にし、香り高く仕上げる。濃厚でスパイシーだが、クリーム系よりも軽めの味わいが特徴。 📘 カダイ・カレー
キーマ
(keema)
ひき肉を使ったカレーの一種で、鶏、羊、牛などのひき肉に、玉ねぎやトマト、スパイスを加えて煮込む。 📘 キーマ
コザンブ
(kuzhambu)
タミル語で 南インドの汁気の多いカレーやシチュー状のおかず を指す言葉。
サンバルよりも酸味が強いものが多く、タマリンドやスパイスをベースにして、野菜や時には魚を加えて煮込む料理を指す。 📘 コザンブ
チャパティ
(chapati)
インドやパキスタンなどの南アジア地域で日常的に食べられている薄いパン。
小麦粉、水、少量の塩だけで作られるシンプルな食べ物で、発酵させずに作る。生地を薄く丸く伸ばして、フライパンや鉄板で焼いて作る。 📘 ビリヤニ
南アジア
バターチキン
(butter chicken)
別名: ムルグマカニ。北インドの定番。鶏肉をヨーグルトとスパイスでマリネしてからタンドール窯で焼き、トマトベースのクリーミーなソースで煮込んで作る。バター、生クリーム、カシューナッツなどを使うことで、まろやかでコクのある味わいに仕上がる。 📘 バターチキン
ビリヤニ
(biryani)
(バスマティ)ライスに、肉(チキン、マトン、魚など)や野菜、ヨーグルト、炒めた玉ねぎ、たくさんのスパイス(カルダモン、クローブ、シナモン、ターメリックなど)を層にして重ね、じっくり蒸し上げて作る。プラオとの違いは、プラオは生米から具材を最初から入れて蒸しあげる。 📘 ビリヤニ 南アジア全般、東南アジア
マドラスカレー
(madras curry)
南インドらしく唐辛子をたっぷり使った辛味の強いカレーで、トマトをベースにした酸味のあるソースが特徴的です。ココナッツミルクを使うことも多く、スパイスはコリアンダー、クミン、マスタードシード、カレーリーフなどが効いています。具材には鶏肉や羊肉、魚介類がよく使われ、野菜ではオクラやナスなどが一般的。 📘 マドラスカレー
ムルタバ
(murtabak)
中東や南アジア、東南アジアで親しまれている具入りの焼きパイ風料理。主に小麦粉の生地(ロティやチャパティのような薄いパン)で、味付けしたひき肉(牛、羊、鶏など)、卵、玉ねぎ、スパイスなどを包んで、焼いたり揚げたりして作る。インド発祥だが、東南アジアで人気。 📘 ムルタバ 東南アジア、中東

ネパール

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ダルバート
(daal bhaat)
「ダル」は豆のカレー、「バート」は米を意味し、この2つを中心とした定食スタイルの食事。
基本的な構成は以下の通りです:
メイン
ダル(豆カレー)- レンズ豆などを使った汁物
バート(白米)- 主食
副菜
タルカリ(野菜カレー)- 季節の野菜を使った煮込み料理
アチャール(漬物)- スパイシーな野菜の酢漬け
パパド(せんべい)- 豆粉で作った薄いクラッカー
📘 ダルバート

インドネシア

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ルンダン
(rendang)
ココナッツミルクとスパイスで長時間煮込んだ濃厚な肉料理(通常は牛肉) 📘 ルンダン マレーシア

タイ

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イエローカレーゲーン・ガリーというタイ名で、ターメリック(ウコン)を豊富に使用することで生まれる鮮やかな黄色が特徴。タイの3大カレーであるグリーンカレー、レッドカレー、イエローカレーの中では最もマイルドな味わいで、辛さが控えめ。ココナッツミルクをベースとしたクリーミーなスープに、鶏肉やじゃがいも、玉ねぎなどの具材を煮込んで作らる。 📘 イエローカレー
グリーンカレーゲーン・キアオ・ワーンというタイ名で、青唐辛子をベースにしたグリーンカレーペーストで作るのが特徴。ココナッツミルクを使ってクリーミーに仕上げ、鶏肉や牛肉、野菜などの具材と一緒に煮込む。 📘 グリーンカレー
マッサマンゲーン・マッサマンというタイ名で、ココナッツミルク、タマリンド、ピーナッツ、香辛料を使い、甘み・酸味・スパイスの香りが調和した、まろやかでコクのある味わいが特徴。具材には鶏肉や牛肉、じゃがいもなどがよく使われる。 📘 マッサマン